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一般企業・生涯スポーツを目指す

自己分析がある程度進んだら、志望先として考えられる業界・業種、さらに具体的な企業についての研究を進めていきましょう。限られた時間を無駄にしないためにも、はじめに全体の流れと注意点を確認しておくことが必要です。


< 業界・企業研究の進め方 >

業界・企業研究で大切なことは、マクロとミクロの両視点で捉えるということ。マクロ的視点とは、その業界や企業が社会の中で果たしている役割を、誰が見ても妥当と思われる客観的な見方で捉えることです。テレビや新聞、各種の出版物などを情報源に、現在の状況や今後の課題、展望などを検討していきます。これに対してミクロ的視点とは、その業界・企業の中で自分がどんな役割を果たしていくのかを、実際の仕事内容に対する興味や適性、働く環境などと照らし合わせて価値判断していく捉え方です。自分のやりたいことが実現できるかどうかを正しく見極めるためにも、自己分析は重要なのです。マクロとミクロ、それぞれの視点から十分な研究を行うことによって、誤った選択や遠回りをすることなく「自分にあった業界・企業」に近づいていくことができるはずです。

また大学のキャリアセンター主催でセミナーを開く場合もありますから、掲示板等をこまめにチェックする習慣をつけましょう。


< 興味ある業界・業種から研究を進めよう >

世の中に存在する無数の会社を、事業の形態や商品の特性によって大きく分けたものが業界です。取扱い品目や他業界との関わり方によって、業種という区分をすることもあります。少しでも面白そうだと思ったら、その業界・業種が「何を商品として、どんな活動を行い、社会の中でどんな役割を果たしているのか」を考えてみましょう。業界研究の基本は、情報の収集整理と理解です。最初は分野にこだわらず、幅広い業界についての知識を増やせばよいのです。就職情報誌を読んだり、周囲の人の話を聞いたりしているうちに、より詳しく知りたいと思える業界・業種が現れるでしょう。それからがいよいよ本格的な業界研究です。「業界全体の市場規模と推移は?」「代表的な企業名は?」「時代とともに変化してきたところは?」「給与水準や労働環境は?」「これからのニーズは?」……といった問いを設定し、新聞・雑誌、出版物、インターネットなどの情報源を活用しながら、業界を絞り込んでいきましょう。


< 学内の業界研究セミナー・合同企業説明会を活用しよう >

業界研究や企業研究では、活字や画面からは読み取れない情報を、企業の人事担当者や社員の方の話から直接入手することも必要となります。自ら企業へ出向いていく方法もありますが、学内では企業を招いての「業界研究セミナー」「合同企業説明会」が実施されます。企業各社の経営姿勢や人材観、具体的な仕事内容の説明など、さまざまな要点が人事担当者を通じて確認できる絶好のチャンスです。また業界研究、企業研究の場としてだけでなく、日頃から感じている疑問や不安に対して直接答えを得ることもできます。参加者の積極的な姿勢は、その後の会社訪問にも評価されやすくなります。ぜひ機会を逃さず、有効に活用しましょう。

キャリアセンターの掲示板のチェックをお忘れなく。


< 「やりたいこと」を実現できるフィールドを探そう >

どんな仕事に取り組み、どんな成果を上げられるかは、所属する組織や働く環境によって左右されます。自己分析で明確になった「やりたいこと、好きなこと」を実際の仕事内容と照らし合わせて、それが実現できるのはどのようなフィールドなのかを十分に考えることが、企業研究のポイントです。たとえば「スポーツが好きだから、スポーツ関係の会社に」という発想は、志望のきっかけにはなりますが、就職先を選ぶ決め手にはなりません。希望する職種は何か、配属はどのように行われるのか、スキルはどうやって身につけるのか、将来はどう進みたいのか、キャリアプランは……など、その会社に入ってからの姿を想像しながら可能性を探っていくことが大切です。また、財務内容や事業計画など企業経営に関すること、地方への転勤や結婚・育児など生活設計に関わることについても、周囲の社会人やキャリアセンターに相談しながら多くの情報を集め、自分に合った企業を絞り込んでいきましょう。


< 職業意識を高める「インターンシップ」とは? >

インターンシップとは、学生が在学中に受け入れ先の企業や団体で一定期間にわたり実務を経験することです。日本でもここ数年、大学や企業で導入の動きが活発化しています。インターンシップの利点は、会社や仕事の実際の姿を知り、自らの適性を確認して、職業意識を高めていけること。ただし受け入れ企業や人数には限りがあり、またその企業への就職に直結するとは限らないので、注意が必要です。本学でもおととしより取り組みを開始していますので、興味のある人はキャリアセンターへ。インターネットのインターンシップ関連サイトでも情報を集めることができます。たとえ短期間でも、実際のビジネス生活を体験することは有意義です。アルバイト経験も、自分に与えられた仕事の目的や全体の流れの中での位置づけ、効率や成果を上げる取り組み方などを考えながら働くことによって、大変に貴重な体験となります。


< 4つのタブー・あなたは大丈夫? >

「肩書きがカッコイイ」
華やかなイメージの職業や、知名度の高い大手企業に、安易に憧れていませんか?もう一度、自分のやりたいことを見直しましょう。

「子どもの頃から夢だった」
幼少期の想像と、実際の仕事内容との間に、ギャップはありませんか?実際にその仕事に就いている人の話をよく聞いてみましょう。

「なんとかなるんじゃない?」
高望みしなければいいと安易に考えて、準備や努力を怠っていませんか?スタートが遅れれば遅れるほど、状況は不利に傾きます。

「とにかく内定がほしい!」
明確な志望理由や十分な企業研究なく走り回ろうとしていませんか?就職活動は長期戦。ここぞという勝負どころを押さえましょう。


< 一般企業の採用動向をチェックしよう >

経済情勢の変化とともに、人材採用の手法や動向も少しずつ変化しています。毎日のニュースに注意して、就職に関係する社会状況や用語を理解するよう努めましょう。

  • 通年採用
    これまで一般的であった春の新卒採用に対して、年間を通じて採用活動を行うこと。秋の一括採用を含む場合も多く、流通業界などが積極的に取り組んでいます。通年採用枠が拡大すれば就職のチャンスも増えそうですが、海外の学卒者や留学経験者、既卒の即戦力の採用を意図することもあり、新卒者には厳しい一面をもっています。
  • 総合職と一般職
    男女雇用機会均等法を契機に導入されたコース別人事制度の区分で、総合職は基本的に企業の基幹業務に携わります。実力次第で管理職に昇進できますが、地方への転勤なども命じられます。一般職は総合職の補助的業務、いわゆる事務業務が中心で、転勤もありません。最近では一般職から総合職へ転換の機会を設けたり、転勤を伴わない総合職を募集する企業が現れるなど、制度の多様化が見られます。
  • アウトソーシング
    経営効率を高めるために、自社の業務の一部を外部へ委託すること。設備や教育にコストをかけるより、その部門の仕事を社外の専門業者に任せたほうが合理的、という考え方に基づいています。企業情報の中では、顧客から業務を請け負う側が「アウトソーシング企業」と呼ばれる場合もあるので、混同しないように注意してください。

< OGの声を就職活動に生かそう >

業界・企業研究の途中で行き詰まったり、頼りになるアドバイスが欲しいときは、ぜひOGのナマの声を聞いてみましょう。特に社内での女性の立場や処遇、男女雇用機会均等法が遵守されているかどうかなどについては、会社資料や人事担当者の説明からはつかみにくいものです。企業研究ノートなどを持参してチェックしてもらえば、現実の企業像がより明らかになるでしょう。また志望企業以外のOGからも、就職活動の参考になる話はいくらでも得られるはずです。先輩たちの苦労や失敗談に、自分の姿が重なることもあるでしょう。OGに直接会って話を聞くことができない場合は、キャリアセンターに先輩たちの就職活動記録や、筆記試験・面接試験の受験報告など、貴重なレポートがファイリングされています。OGの声を心強い援軍として、最後まで諦めず、気を抜かずに就職活動を進めましょう。


< 業界・企業研究におけるポイント >

1 社会の動きや経済状況を把握しよう。

新聞やテレビのニュースを毎日欠かさず見るようにしよう。社会全体の動きがつかめるとともに、さまざまな業界・企業の情報がリアルタイムでチェックできる。

2 企業の基本データをしっかり押さえよう。

志望企業の会社概要や採用実績などの基本データは、会社四季報・就職情報誌・インターネットなどを使って多角的に確認しておこう。キャリアセンターの求人票ファイルも必ずチェックしよう。

3 「就職活動ノート」を作ろう

採用関連のデータや行動スケジュールなどを記録する「就職活動ノート」を作成しよう。新聞や雑誌から志望業界・企業関連の記事をまとめてスクラップしておくと、より活用度も高くなる。

4 会社案内を熟読しておこう。

会社案内や入社案内には、その企業の経営理念や具体的な事業内容が読みやすくまとめてある。面接の際に「知らなかった」ではすまされないので、しっかり読んで疑問点があれば書き出しておこう。

5 企業研究はフットワークで差をつけよう。

会社によっては工場やショールームを見学できるところもある。一般向けに開放されたPR施設などを積極的に訪ねていけば、思いがけない情報収集につながる可能性も。また、「生涯スポーツ」や販売職希望で活動する場合、実際の施設店舗を見ることは、必須条件となり、こうした活動を徹底したことは、自己PRの材料としても利用できる。

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