基礎体力研究所

「高血圧における運動時の循環調節異常とその機序」

University of Texas Southwestern Medical Center
水野　正樹　先生

日本女子体育大学附属基礎体力研究所セミナーが7月7日（月）に開催されました．

海外で活躍する水野先生のお話を聞くため，学外の研究者の方々から本学学部生まで多くの参加者が集まりました．水野先生は，導入に循環の調節システムを学生にも分かりやすく説明してくれた後，高血圧患者ではなぜ運動時に血圧や心拍数が上がりすぎるのか？についてご自身のデータを示しながら教えてくださいました．高血圧患者では，骨格筋での機械的および代謝的刺激に対する交感神経活動が多いことや，交感神経活動の調節に中枢性に関与する一酸化窒素合成酵素が少ないことが重要な理由となるそうです．また，動物実験の手技の難しさや，ご自身の動物を対象としたご研究と同僚の研究者のヒトを対象とした研究との連携について，留学のメリットとデメリット，さらにプライベートと研究の充実したあり方についてなどを具体的に話してくださいました．参加者からは講演の途中から質問がなされ，活発な議論が交わされました．

• 2014年度セミナーポスター