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「やっていて無駄なことはない」
健康スポーツ学専攻 4年 森下 桃子

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カンボジアへ子どもたちに体育を教えるボランティアに。写真は折り紙でメダル作りを教えたときの様子。

競技スポーツ以外のスポーツと出会う

中学校と高校のバスケ部時代に、バスケットボールを専門とする顧問がいない状況を経験しました。そういった状況を減らしたいと思ったのが、体育の教員を目指したきっかけです。ニチジョを選んだ理由は、教員採用試験合格者数の実績でした。

スポーツ科学専攻と迷いましたが、幅広い年代の人とスポーツの関わりを学ぶことを高校の先生に勧められ、健康スポーツ学専攻を選びました。競技スポーツ以外のスポーツを勉強できると思ったのが決め手です。実際に「生涯スポーツ論」の授業では、勝利だけが目的ではないスポーツがあることを知りました。高齢者や子ども、障害のある人が楽しめ、身体に良い影響があり、豊かな心情も生まれるスポーツがあるというのは新鮮でした。

体育が専門の小学校教員になりたい

私は1年生の時にバスケットボール部で審判をしていたのですが、忙しさで苦しくなり、辞める選択をしました。それまで中学高校とバスケットボールばかりやってきたので、辞める決断をするのも苦しかったです。しかし、辞めたことで時間ができ、アルバイトを始めたり、手話の講座を受けることができました。そして小学校の教員免許取得を目指すことを決意しました。スポーツ嫌いは小学生から始まっているという話を聞いて、身体技能の獲得をしやすい時期に、体育の指導ができる小学校の教員が必要なのではないかと思ったのです。

小学校の教員を目指し始めたのと同じ頃に、カンボジアで子どもに体育を教えるボランティアにも行きました。カンボジアでは学校の授業に体育がなく、子どもたちは準備運動も知らないため、他大学や社会人の人と一緒に身体を動かすことを教えました。

今の将来の夢は、体育が専門の小学校教員になり、授業を通して「楽しい体育」を伝えること。もちろん、楽しいだけでは運動量の確保や授業時間数内での活動が難しくなるので、自分の引き出しを増やして上手に対応できるようになりたいと思います。運動やスポーツが好きな子も楽しめる工夫をしていきたいです。

無駄な経験はないと実感

これらの経験を振り返ると、「やっていて無駄なことはない」と思えます。状況に身を任せていれば、違和感を感じていても部活動を続けられたかもしれません。部活を辞めた時には「私は弱いからだ」と思ってしまったり、夢がなくなったような気分にもなりましたが、小学校の教員になるという新しい目標ができ、カンボジアにも行けました。

卒業研究では、運動生理学を扱う定本研究室に所属しています。体育教育以外にも専門的な学びをしたいという理由からです。科学的に物事を教えられる教員が必要とされているため、これからは実験結果やデータを示せる教え方が大切ではないかと考えています。小中高の教職課程履修との両立で忙しいですが、得られることは絶対にあると思っています。

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