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学長メッセージ

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近年の社会環境を俯瞰してみると、様々な分野で加速度的な発展がみられます。例えば、米国の未来学者が提唱している「シンギュラリティ」という概念は、人工知能:AIが人類の知能を超える転換点(技術的特異点)、またはそれがもたらす世界の変化のことですが、彼は2045年にシンギュラリティが到来すると予測しています。この例に代表されるように、機械化・電力化・情報化がもたらす社会環境の変化は、私たちに日常生活の作業軽減と便利さを享受させた一方、普通の生活だけでは運動不足と栄養過多による不健康という代償をもたらします。コロナ禍がその傾向を助長しました。その結果、半世紀前は考えられなかった「金銭を支払って、身体を疲れさせる」スポーツクラブが街角に存在する時代となりました。換言すれば、数十年で価値観が逆転することもあり得るため、社会環境に即した適応が必要になります。今日、重要となるのがサステナブルな健康をめざして身体運動を理論と実践で多角的に支える、教養としての「体育」だと断言します。

本学は、女子体育における我が国の旗艦大学として、時代に適合しながら発展し、2022年に学園創立100周年を迎えました。子どもから高齢者までが生涯にわたり健康を維持しながら豊かな生活を送ることは万人の希望ですが、そのためには教養としての体育の実践と理論がさらに重要になることは確実です。本学は、体育を通して、日本国内はもとより国際社会でも活躍できる多様な能力を持った女性を養成することを基本理念としています。その教育を一層発展させるために、2020年度より体育学部の2学科4専攻を、スポーツ科学科・ダンス学科・健康スポーツ学科・子ども運動学科の4学科に改編しました。これまでの4専攻が土台となり、それぞれが学科として独立することで本学の特長を明確にし、より良い教育を進め、さらなる発展を目指しています。したがって、学生はこれまで以上に明確な目的と内容に基づいた専門的で高度な学びと研究を、各専門分野のエキスパートを通じてできるようになります。

本学は、スポーツやダンスの競技力向上の実践はもちろんのこと、身体機能に関わる代謝や栄養そして発育発達と老化、種目に特化した身体の動きや心理コントロール、障害に対応する医科学、スポーツに関わる社会的影響、そして身体運動の歴史などを研究・教育しています。すなわち、暗黙知と形式知を包括する「総合知」を兼ね備え、高い指導理論をもつ体育学とスポーツ・ダンス科学の人材養成に、教職員がワンチームとなって取り組んでいます。ぜひ本学HPのお知らせやインスタグラムなどに、定期的にアクセスして詳細をご覧ください。

日本女子体育大学 学長 深代 千之

学長の経歴等詳細は以下よりご覧ください。

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