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第61回談話会:2022年9月30日 16:30〜

「ダンサーのトレーニング事情」
…渡辺 碧 先生(日本女子体育大学・講師)

第61回基礎体力研究所談話会が9月30日に行われました。
基礎体力研究所が主催する第61回の談話会が2022年9月30日に行われました。今回は、ダンス学科講師である渡辺碧先生に「ダンサーのトレーニング事情」というテーマで話題提供をいただきました。当日は渡辺先生が部長をされているソングリーディング部の学生も含め、100名を超える参加者となりました。今回の談話会では、ダンスのジャンルなど基礎的な知識から始まり、従来のダンス界におけるトレーニングの考え方、ダンスサイエンス、ダンサーに必要とされる身体能力、ダンサーがダンスクラス以外で行うトレーニング、世界各国のバレエ団・舞踊団のメディカルスタッフと日本の現状についてなど、幅広い内容で説明していただきました。
現在のダンスジャンルは日々多様性を増し、よりジャンルの枠を超えたボーダレスな世界へ進んでおり、表現媒体となるダンサーの身体的要求・身体的負担はより高まっている。これに伴い、世界各国のバレエ団では、理学療法士、ピラティスインストラクター、ジャイロトニックインストラクター、管理栄養士など幅広い分野のメディカルスタッフがダンサーのサポートを行っているが、日本ではトレーナーが数名付いているだけありダンサーのケガの予防やパフォーマンス向上のためにはさらなるサポートが必要である。ダンスは「芸術」の枠にあることで科学的研究(ダンス科学)が遅れている(研究が不足している)現状から、少しでも長く、健康に楽しく踊れる身体を作るために、ダンスに関わる全ての者が、科学的に裏付けされた正しい知識と正しいトレーニングを理解しすることが、今後のダンス界に必要不可欠であるとのことでした。
また、話題提供後にはダンス学科教員で、渡辺先生の恩師でもある松澤慶信先生からの質問など活発な議論が行われました。話題提供をいただいた渡辺先生、ならびに談話会にご参加くださいました皆様に心より感謝申し上げます。

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