基礎体力研究所

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第59回談話会:2019年7月3日 17:45〜

「社会の中における「スポーツの価値」を高めるために」
…ヨーコ・ゼッターランド 先生(日本女子体育大学・准教授)

第59回基礎体力研究所談話会が7月3日に行われました。
今回のゲストは、今年度より本学に着任されましたヨーコ・ゼッターランド先生です。ゼッターランド先生は「スポーツ方法学(バレーボール)」をご専門とされ、バレーボールの競技力向上のみならず、ご自身の選手としてのご経験からアスリートのメディアトレーニングについての研究をされています。今回の談話会では、ご自身の経験からアメリカでのメディアトレーニングの実際や日本スポーツ界での普及、メディアトレーニングがアスリートにもたらす意識の変化、スポーツの社会的な価値を高める教育についてご紹介いただきました。
メディアトレーニングとは「アスリートがメディアを通じて自らのメッセージを分かりやすく、より良く、多くの人に伝える」ノウハウを学び、個人やチームのイメージ戦略やブランド価値を高めるための座学と実践であり、アメリカでは50年前から行われており近年、日本でも急速に普及しています。日本スポーツ界では、大学卒のアスリートが少数であるのに対し、アメリカは大学卒または大学在学中のアスリートが多く競技経験だけでなく学術的知識もあるキャリア志向であり、監督なども博士号を取得した専門知識の高い指導者が多い。また、プロだけでなく大学スポーツにおいても、アスリートは「ロールモデル=社会的模範」とされ、子どもたちにとっての目標や地域の顔であるという役割は同じであるとご紹介いただきました。
最後に「Media Training」は表面的な所作だけではなく、アスリートの意識にも変化をもたらし、アスリートの言動がスポーツの社会的価値を高めることにつなげるための「教育」であるということで会をまとめて下さいました。
当日は様々な分野の先生方が多数ご参加して下さり、多くのご質問と活発な議論が行われました。とても興味深いお話をして下さったゼッターランド先生と談話会にご参加下さいました皆様に心より感謝いたします。