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バネ能力で楽に速く走ろう!

佐伯 徹郎(体力トレーニング論、ランニング学)

私のスポーツ経験は中長距離走ですが、中学時代から専門書を読んで、最大酸素摂取量という用語を知り「ぜひ測りたい! 」などと思ったり、自分でメニューを考えて練習したりしていました。そして、駅伝練習で女子にも負ける状態に対して、当時の体育教員から「この根性無しが!」と叱責されていたのが実はひどい貧血で、高校に入って回復し劇的に記録が向上したという経験もあり、体育大学に進む動機になりました。

大学院では体力トレーニング学の研究室に所属し、念願の酸素摂取量や血中乳酸濃度を測りまくることができる環境に恵まれ、様々なアスリートやランナーの体力とトレーニング法について学び考えることができました。その中で、短い接地で高く弾めるリバウンドジャンプ能力(バネ能力)に優れることは、短距離を速く走るだけでなく、長距離で楽にスピードを出して効率良く走るためにも貢献することに興味関心を持ち、現在の研究・実践の一テーマにつながっています。

学校体育や健康づくりの現場において、長距離走は“きつい・厳しい・嫌い”の3K( ! ?)運動と思われがちですが、心拍数の測定やバネ能力の活用などから合理的、効率的に行うことができます。そのことを、運動不足の人からアスリートまでより多くの人に理解・実感してもらい、自主的かつ自律的に高い負荷の(きつい・つらい)トレーニングに取り組む実践者や指導者を育成することに貢献したいと考えています。

リバウンドジャンプ練習の様子
走運動の前に実施することで、バネの効いた走りができることを目指す。
肩押しのジャンプは自分で跳ぶより大きな反発を得られて弾む感覚を身につけやすい。

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