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巧みな泳技術を科学する

山川 啓介(水泳)

水泳は、水中という特殊な環境下で、上肢と下肢で複雑な動きを行う運動です。特に、速い選手は、水の特性である浮力を上手に利用し、抵抗の少ないフォームで、水をしっかりと掻きながら泳ぎます。そのため、速い選手は、水中で身体を自在にコントロールする巧みな泳技術を有していると言えます。しかしながら、水中の動作を詳細に分析することは、それほど簡単なことではありません。そのため、水泳中の動作について、実は未だに研究されていない分野が多くあります。

そこで、私の研究では、水泳中の筋活動と動作の関連性について調査を行ってきました。図は、近年取り組んでいる水中ドルフィンキックに関する研究で明らかとなったエリート選手におけるキック中の標準動作と体幹、大腿、下腿の筋活動様式を示しています。このように、エリート選手における泳動作と筋活動の特徴について明らかにすることで、適切な指導方法の検討や効果的なトレーニング方法の立案に役立てることができます。

競技現場においては、「泳ぎ」の進化は未だ留まることを知らず、高速水着の使用が禁止されてからも多くの世界記録が樹立されています。最先端の「泳ぎ」を理論的に分析することで、今後の水泳界の発展に貢献したいと考えています。

図 エリート競泳選手における水中ドルフィンキック中の標準動作と筋活動パターン

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