第16回人見絹枝杯陸上競技大会を開催

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1,000人に迫る中高生アスリートが全8種目で躍動

2023年3月25日(土)、世田谷区立総合運動場 陸上競技場にて、「第16回人見絹枝杯陸上競技大会」を開催しました。100m、110mハードル(男子)、100mハードル(女子)、800m、4×100mリレー、走高跳、走幅跳、砲丸投の8種目を中学高校それぞれ男女別で実施。首都圏の中学校34校、高校17校、クラブチームなどから延べ997名がエントリーし、各部門の上位3名には賞状と賞品を授与しました。また、中学男子、中学女子、高校男子、高校・一般女子から1名ずつ最優秀選手を選出し、記念品として人見絹枝杯を授与しました。
この大会名にある「人見絹枝」さんは、本学の前身である二階堂体操塾の出身であり、日本女性初のオリンピックメダリストです。1928 年に女子陸上競技で日本女性初のオリンピック出場を果たし、女子800mで銀メダルを獲得したほか、数々の大会で当時の世界記録を塗り替えました。この人見絹枝さんの功績を称えるとともに、陸上競技の普及・発展と、ジュニア選手の育成を目的として 2003 年にスタートしたのが本大会です。

本大会を足がかりに、さらなる記録向上を

当日は前夜からの雨が15時過ぎまで降り続き、午前中は2m前後の風が吹く時間帯もありました。肌寒いなか選手たちは競技場内の雨天走路のほか、競技場周辺やトラック内などでウォーミングアップを行いました。

競技は中学男子100mからスタート。出場した男子生徒は「冬場の体幹トレーニングのおかげで向かい風も苦になりませんでしたが、さらに改善すべきポイントも見つけられました」と、レースでの収穫を話してくれました。中学男子800mに出場した男子生徒は、「理想的なペースを保つことができ、ラストスパートへの切り替えもうまくできました」と振り返ってくれました。

また、100mハードルに出場した女子生徒は、「日頃の練習の成果が出て、自己ベストを更新できました。新年度に向けていいスタートが切れました」とコメント。800mに出場した男子生徒は、「"全中(全国中学校体育大会)"の参加標準記録にあと2秒のところまで迫れたので、突破に向けた手応えを感じています。この大会を足がかりにして、さらに記録を伸ばしていきたいです」と話してくれました。

雨中のレース経験も決して無駄にはならない

選手からは悪天候でのレースならではの教訓が得られたという声も聞かれました。100mに出場した男子生徒は、「雨で気温も低かったため、あらためてウォーミングアップの重要性を感じました。初めて訪れた競技場でしたが、だからこそ屋内にある雨天走路を事前に確認して活用する大切さを実感できました」と話してくれました。また、参加校の陸上部顧問の教員からは、「冬に取り組んできた練習の成果を確かめる大会と位置づけて参加しましたが、今後は梅雨の時期にも大会はありますので、絶好の予行演習になりました。生徒たちには良い意味で『最高の悪条件だぞ』と伝えました」とコメントをいただきました。

本大会では東京陸上競技協会の審判員の方々に多大なるご協力をいただきました。また、本学陸上競技部の学生たちも、準備をはじめ、競技中は選手の招集や学生審判、記録、アナウンスなどの大会運営に尽力しました。悪天候ながら全プログラムをスムーズに進行させることができ、学生たちにとっても大きな自信となりました。今回の経験を生かし、今後も本大会がジュニア世代の選手たちにとって飛躍のきっかけとなるよう、今まで以上に円滑な大会運営を目指してまいります。

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