第15回人見絹枝杯陸上競技大会を開催

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中高生アスリートが全10種目で自己ベスト更新を目指す

2022年3月26日(土)、世田谷区立総合運動場 陸上競技場にて、「第15回人見絹枝杯陸上競技大会」が開催されました。大会名にある「人見絹枝」さんは、本学の前身である二階堂体操塾を経て、1928年に女子陸上競技で日本女性初のオリンピック出場を果たし、女子800mで銀メダルを獲得。日本女性初のオリンピックメダリストとなったほか、数々の大会で当時の世界記録を樹立しました。本大会は、この人見絹枝さんの功績を称えるとともに、陸上競技の普及・発展と、ジュニア選手の育成を目的として2003年に始まりました。今回は、2020年3月に予定されていた第14回大会が新型コロナウイルス感染症の影響により中止となって以来の開催となりました。実施種目は、100m、400m、800m、3000m、100mハードル、110mハードル、4×100mリレー、走高跳、走幅跳、砲丸投の10種目。首都圏の中学校12校、高校7校に加え、2つのクラブチームや大学などから延べ361名がエントリーし、各種目の1位から3位までの選手には、賞状と賞品が授与されました。

フィールドで躍動し、輝きを放った選手たち

当日は、受付を済ませた選手から競技場周辺やトラック内でウォーミングアップを行い、10時の競技開始に備えました。気温は午前中から20度近かったものの、風向きが目まぐるしく変化し、強いときでは風速4.5mに達し、時折小雨も降る不安定なコンディションでした。

競技中は、スタート直前までコーチのアドバイスに耳を傾ける選手もいれば、緊張する選手に「楽しもう!」と語りかけるチーム内の会話も聞こえてきました。また、自己ベスト更新の喜びを全身で表現する選手や、白熱したレース展開からのゴール前での逆転劇、リレーでバトンを落としてしまった後も全力でゴールまで走り切る姿など、随所に印象的なシーンがあり、他校の選手同士がレース後に健闘を称え合う光景も見られました。

一方でスタンドでは、コロナ禍での感染対策で大きな声での声援ができない分、フェンスから身を乗り出すようにしながら拍手で応援。フィールドに負けない熱気にあふれていました。

本大会をさらなる飛躍の足がかりに

選手たちは、さまざまな意気込みを持って本大会に臨みました。「新年度の春の大会に向けて、レース感を取り戻すために参加しました」と話してくれたのは、100mハードルに出場した女子生徒です。800mに出場した別の女子生徒は、「自己ベスト更新が目標でした。コロナ禍で練習や大会が制限されてきましたが、この大会で私自身も再スタートを切りたいと思いました」と本大会へのモチベーションを語ってくれました。

「目標は都大会に出場すること。この大会で自己ベストを出せたので、いい流れでシーズンインできます」と振り返ってくれたのは、800mに出場した男子生徒。4×100mリレーに出場した別の男子生徒は、「練習どおりにバトンパスがうまくいってよかったです。シーズンの初戦としてはいい結果だったので、今年は40秒台を目指します」と、次なる目標に向けた決意を話してくれました。

また、5ヶ月前に砲丸投げを始めたという女子生徒も自己ベストを更新。「1位だった!」とチームのもとに駆け寄ると、「都大会を狙えるぞ!」とチーム全体が高揚感に包まれる場面も見られました。

なお、本大会では東京陸上競技協会の審判員の皆さまにご協力いただいたほか、本学陸上競技部の選手たちも、学生審判や受付、アナウンスなどの大会運営に尽力してくれました。すべてのプログラムを円滑に進行させることができ、運営に参加した学生たちにとっても貴重な経験になったことと思います。
ジュニア世代の選手たちにとって、本大会がさらなる飛躍のきっかけとなるよう、この先もよりよい大会運営を目指してまいります。

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