第48回新体操演技発表会を開催

11月2日（土）、駒沢オリンピック公園屋内球技場にて、本学新体操部による「第48回新体操演技発表会」が開催されました。今回のテーマは、「Bell of the Wish ～ノートルダム・ド・パリより～」。Ⅰ部では、団体・個人の競技種目に加え、賛助作品や卒業生作品、4年生作品を発表。休憩後のⅡ部では、19世紀のフランス人作家ヴィクトル・ユーゴーにより書かれた小説「ノートルダム・ド・パリ」を下敷きにした創作作品が部員全員により披露されました。

Ⅰ部　団体・個人の競技種目を披露

Ⅰ部では、今年活躍した本学新体操部の選手達が、それぞれの演技を発表しました。

まずは、日本女子体育大学AGGチームの演技からスタート。今年の世界選手権大会で5位、国別大会で銅メダルを獲得した演技を披露しました。

続く個人演技では、五十嵐遥菜さん（スポーツ科学専攻2年）と、清澤毬乃さん（スポーツ科学専攻3年）が登場。五十嵐さんは全日本学生選手権で7位、清澤さんは全日本学生選手権大会で個人総合6位に入賞するなど、今年大きな活躍を遂げています。

発表会には日本女子体育大学付属二階堂高校も参加。大学生とはまた違う、若さとパワーを感じさせる演技で会場を盛り上げました。

その後の個人演技では、柴山瑠莉子さん（スポーツ科学専攻1年）と、猪又涼子さん（スポーツ科学専攻4年）が登場。柴山さんは今年のユニバードシアード大会に出場し個人種目別リボンで5位、猪又さんはアジア新体操選手権に出場し国別対抗3位に輝いた実力の持ち主です。

続いて、団体の演技が行われました。今年は全日本選手権で団体総合優勝するなど大きな活躍を収め、その息の合った演技を披露すると、会場から大きな歓声が沸き起こりました。

さらに、賛助作品、卒業生作品、4年生作品の発表と続き、それぞれが迫力の演技で会場を訪れた人々を魅了しました。

Ⅱ部　部員78名による
「Bell of the Wish ～ノートルダム・ド・パリより～」

Ⅱ部では、新体操部の部員78名により、ヴィクトル・ユーゴーにより書かれた名作「ノートルダム・ド・パリ」を題材にした創作作品「Bell of the Wish ～ノートルダム・ド・パリより～」が披露されました。

パリのノートルダム大聖堂で暮らす鐘撞き男のカジモド。彼は醜い容姿ゆえさげすまれ、大聖堂に幽閉され、孤独を強いられ生きていた。あるときカジモドは移民ジプシーの踊り子エスメラルダと出会い、恋に落ちていく。自由になりたいと願うカジモドと、彼の純粋な心に惹かれるエスメラルダ。しかしふたりの恋は叶うことなく、その先には悲しい結末が待ち受ける－－。

鐘撞き男と美しい踊り子の切ない愛の行方を描いた本作。タイトルの"Wish"を体現するかのように、全ての部員が一丸となり、新体操部で生き生きと表現していきました。
演技が終わると、1年生から4年生まで一人ひとりの名前が紹介され、次の言葉が主将から後輩に託されました。

「いくつもの壁を乗り越えて
涙を流すこともある
乗り越えた先には輝かしい光が見え、
その兆しが私たちを照らし続ける
その光が大切な力となる
大切な場所
大きな鐘の音が聞こえてきます。
支えてくれた全ての人への感謝の想いと
未来への願いを込めて
仲間とともに、夢に向かって歩み続けよう」

胸いっぱいの想い出を抱え、演技を終え、学舎を後にする4年生。その横顔には、清々しい笑顔が浮かびます。これからどんな未来が待ち受けようと、4年間の学生生活で手にした経験は、必ずや大きな力となって自らを支えてくれることでしょう。

最後は後輩から4年生へ花束が贈られ、大きな拍手に包まれながら発表会はフィナーレを迎えました。