学部・大学院

HOME > 学部・大学院 > 教員情報 > 私の研究

子どもの健康にかかわる学校のはたらき

沢田 真喜子(母子保健、学校保健、看護学)

“健康観察”と“子どもの健康決定要因”に関する研究を行っています。どちらも“子どもの健康”に対して学校教育という機能がどのように作用するのかを看護学や人間形成(bildung)の観点からとらえようとしています。

ナイチンゲールは、「看護覚え書:What It Is and What ItIs Not」に、“病とは回復過程”であるとし“生命力の消耗を最小にするように整えること”を看護と位置づけました。サブタイトルの“何が看護で何が看護ではないのか”からも、対象を見つめ何が必要なのか、妨げているものは何かを省察し、いかに寄り添いケアするかを問う鍵になり得ます。

教員の健康観察は、子どもの学校生活を支える活動として位置づけられていますが、“何が健康観察なのか”は明確に示されていません。担任等への調査から、“子ども理解”や“欠席調べ”など教員の力量やありようは、子どもの健康に作用すると考えています。

“いつもと違う”といった変化への気づき・はたらきかけは、教員の中に基となる子ども一人ひとりの望ましい状態を示している、気づきは違和感として立ち上がるとすれば、外国にルーツをもつ子どもへのかかわりは、これまで前提としてきた学校文化(規範や制度など)に問いをもたらし、子どものもつ力や可能性のとらえ方、相互作用によって形成されることに焦点をあて、すべての子どもの健康に開かれた学校やはたらきを説明づけたり、系統的に検証できるのではないかと考え研究を進めています。

研究に用いている図:
健康観察を行う場面を想定しディスカッションに使用するものとして作成したり、
多様な子ども達の健康をテーマに子どもに描いてもらったもの

対象者別メニュー
サイト内検索