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教員系
幼稚園教諭

喜多 なな子(2019年幼児発達学専攻[現子ども運動学科]卒)

学校法人慶和学園認定こども園 しらゆり幼稚園


ニチジョで学んだ子供との向き合い方
子供たちと真摯に向き合い成長を見届ける


<2023.02収録>

コロナ禍に新任としてスタート、
子どもとの距離を縮め、しっかり向き合うために奔走

子どもとの距離を縮め、しっかり向き合うために奔走
認定こども園の幼稚園の部で年長組を担任しています。幼稚園の先生になりたいと思うようになったのは、私が幼稚園の年長の頃でした。ニチジョに入学したのもそれが一番の理由で、小さい頃からの夢が叶った形です。保育園か幼稚園かで迷っていた時期もありましたが、この園に教育実習に来たとき、こども園ならその両方が叶うと思い就職を決めました。ただ私が就職したのはちょうどコロナ禍が始まったころで、幼稚園も休園になってしまい、当初は子どもたちと会えずじまい。みんなにお手紙を書いたり、動画を送ったりしながら子どもとの距離を縮め、対面保育は6月からスタートしました。

数ある女子大のなかでもニチジョを選んだのは、もともと身体を動かすのが好きだったのと、明るくアットホームな雰囲気で、ここなら自分に合うのではないかと考えたから。大学時代に先生が授業で言っていた「子どもと話す時はちゃんと目線を合わせるのよ」という言葉がとても印象に残っていて、実習のときもそこは大切にしたところです。私たちは子どもたちの先生ではあるけれど、先生が偉いわけではない。子どもから学ぶこともいっぱいあって、子どもと対等な立場で関わること、真摯に向き合うことが大事だなと感じます。

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あと学生時代に学んで思いがけず役立ったのが、竹馬です。あるとき授業で竹馬が課題になったことがあって、「ここまで乗れないと単位がもらえない」といわれ、私もなんとかクリアしています。なかなか竹馬に乗る機会はないものですが、この園は意外にも竹馬があって、「私は授業で習得したのでできます!」と自信を持って言えました。

子どもたちの主体的な保育を目指して

私が受け持っている年長組は一クラス・16人。担任として心がけているのは、子どもたちの主体性です。園の方針として自由遊びを大切にしていて、職員の間でもよく「子どもたちがやりたいと思っていることをさせているか。やらせていないか」という話をしています。もちろん集団生活なので、やりたくないことをしなければならないときもある。けれどそれを「やりなさい」と言ってやらせるのではなく、子どもが自分で納得して「やる」と決められるような保育をしたいと考えています。

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主体的な保育をするために必要なのが子どもたちとの対話で、常日頃からどんなことをしたいか、子どもたちと相談して決めるようにしています。例えば「今度コンサートをするよ」とこちらから押しつけるのではなく、何をしたいか子どもたち自身で考えてもらうようにする。もちろんなかには難しいこともあるけれど、大人の事情で「それはできない」と決めつけるのではなく、どうしたら望みを叶えられるか、希望に近いものが実現できるか、子どもたちと相談するようにしています。

子どもたちの人生に関わる喜びを感じられる瞬間

幼稚園の教諭になって3年が経ちました。もともと子どもが好き、子どもが可愛いという気持ちをもってこの仕事に就いたものの、1年目はやはり思っていたこと、学んできたこととは異なる理想と現実とのギャップに悩むこともありました。でも2年目に入ると、少しずつだけど子どものことが分かってくるように。いまだに悩むこともたくさんあるけれど、いろいろな子どもがいるんだと受け止められるようになってきて、今では大変さも楽しめるようになりました。

子どもと一緒に生活をするのは楽しいですね。子どもたちと真摯に向き合い、その結果彼らが変わっていくのを見るのが一番の喜びです。1日、2日では変わらなくても、確実に子どもたちは変わっていく。人生の基盤の大事な時期に子どもと関わり、その子が少しでも良い方向に向かう瞬間を目にすると、先生をやっていて本当に良かったなと心から思います。

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