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教員系
中学校教諭

福吉 優美子(2017年 健康スポーツ学専攻[現健康スポーツ学科]卒)

桶川市立桶川中学校


“授業力”と“心のケア”で
生徒の成長を後押し


<2021.12収録>

卒業論文で研究したアルティメットの授業を実践

私はニチジョを卒業した後、1年間の臨時採用を経て、2年目から現任校で本採用となりました。現在は中学3年生のクラス担任のほか、ソフトボール部の顧問もしています。体育実技の授業では独自の取り組みとして、フライングディスクを使う「アルティメット」を取り入れた指導にも挑戦しています。

アルティメットは私の卒業論文のテーマでもあり、授業に取り入れる意義や指導方法の検証を目的として、教職課程の模擬授業でも実践したスポーツです。走る・投げる・跳ぶという複数の要素で構成され、サッカーやバスケットボールなどと同じゴール型スポーツのひとつ。相手の選手がいないスペースを有効に使って攻撃を組み立てる必要があり、生徒が主体的に考える力を伸ばす教育効果が期待できます。球技が苦手な生徒でも「新鮮で楽しかった」「コミュニケーションを取りながら楽しめた」と話すように、新しい競技を体験する喜びや、競技を通して活躍できる喜びを感じてくれています。

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ニチジョでは、先生方の教え方そのものが"教科書"に

私が教員をめざした原点は中学時代。学校生活のすべてが楽しく、私が味わった楽しさを教員としてつくり出したいと考えました。そこで、中学時代に陸上部でお世話になった先生の母校であるニチジョに入学。1・2年次には、さまざまなスポーツの実技授業を楽しみながら、競技の特性や指導方法の基礎を学びました。ニチジョの先生方の授業は、授業内容の組み立て方から、学生への言葉がけ、教材の工夫、時間の使い方まですべてが参考になり、3・4年次の模擬授業や教育実習で実践に移す際のヒントが満載でした。こうした経験の蓄積が、そのまま中学生向けの授業にも生かされていきました。

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また、教職課程以外でも興味深くおもしろい授業もありました。例えば生理学や栄養学などの講義型授業では、教員として気を配るべきケガの予防に必要な知識が深まりました。さらには、学外で開催された模擬授業の研究会などにも参加する機会もあり、教員になるための引き出しを増やしていくことができました。

社会人になって実感したのは、ニチジョ出身の教員の多さ

私は現在、授業やクラス担任、部活動の顧問の業務に加え、教育相談の主任もしています。生徒に健やかな心を保ってもらうことが使命であり、外部の教員研修にも積極的に参加しています。ここに生かされているのが、ニチジョの4年間で取り組んだピアサポートの活動です。学生が学生の相談に乗るピアサポーターとして、有意義な学生生活に向けて力を尽くした経験をもとに、生徒の中学校卒業後までも見すえた人格形成や人間性の向上に寄与したいと考えています。私が目指すのは、在学中からの目標である「授業で勝負できる教員」とともに、心の健康までケアもできる教員への成長です。

こうして教員をしていると、意図せずニチジョOGの教員と出会うことが多く、みな素敵な先生ばかりです。社会人になってさらにつながりの強さを感じますし、とても心強いです。ニチジョで教員を目指しているみなさん、ぜひ現場でお会いしましょう!

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