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教員系
中学校教諭

若菜 海(2019 年 スポーツ科学専攻[現スポーツ科学科]卒)

東京都調布市立神代中学校


柔軟性のある授業を心がけ
生徒に笑顔と達成感を届けたい


<2020.09収録>

先生、先輩、仲間、そして生徒にも力をもらった学生時代

高校時代、授業を楽しいと感じ、できる喜びと達成感を味わわせてくれたのは、所属していたバスケットボール部の顧問でもあった体育の先生でした。ニチジョに入学したのは、私もそんな教員になりたいと思ったからです。大学でもバスケットボール部に所属したため、教職課程との両立の大変さは覚悟しましたが、先輩を見習って授業前の朝の時間を有効活用。時間の使い方を工夫して勉強に励みました。また、部内に教員志望の仲間がいたことで、励まし合いながら一緒に頑張ることができました。

ゼミは、教員志望者が多い須甲先生ゼミに所属。小学校や中学校を訪問して現役教員の生の声を聞く機会や、授業見学や授業のお手伝いをさせていただく機会に恵まれ、さまざまな経験を重ねることができました。教育実習では生徒に思いが伝わらない難しさに直面し、「自分は本当に教員になれるのか」と悩むこともありましたが、そんな大変さを忘れさせてくれたのは生徒の笑顔。「やっぱり先生になりたい!頑張ろう!」と思える貴重な経験になりました。

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"あの手この手" で生徒を笑顔に

現在は教員2 年目です。1 年目は1-2 年生の女子の保健体育授業、今年度は1 年女子の保健体育と、1 年生のクラス担任、課外活動では女子バスケットボール部の顧問も任されています。体育の授業で重視していることは、一人ひとりのレベルに応じて、少しでも「楽しかった!」「できた!」と感じさせること。授業の進め方には柔軟性を持たせ、全員に同じ内容で指導するだけではなく、レベルに応じてグループ分けを行い、それぞれの到達目標を定めて指導したり、同等のレベル同士でのゲーム形式で楽しみながら上達させる工夫をしています。また、正式なルールにこだわりすぎず、ときには簡易的な方法でのゲーム形式にしたり、教員からの一方的な指導だけでなく、生徒同士の学び合いの機会を設けたりもします。

そうやって毎授業で生徒に達成感を味わわせ、生徒がいつも笑顔で過ごすことができるような教員でありたいと思っています。そもそも体育に消極的な生徒もいますが、私自身が明るく元気に見本を見せ、「一緒にやろう」と声をかけることが、心を開いてもらうための第一歩。授業を終えて「もっとやりたかった」という声が上がったときは何より嬉しいです。

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すべての経験が未来につながっていく

ニチジョの魅力は、熱意ある仲間と励まし合い、協力し合える環境であること。そして、在学中も卒業後も先生が手厚く指導してくれることです。4 年次の実技試験対策では、須甲先生のほか、種目ごとに専門の先生が親身に指導してくれました。そんな先生方や仲間の存在がなければ今の私はないと思えるほどです。今でも須甲先生に相談することがありますし、いただいたアドバイスが授業に役立つことも少なくありません。

教員志望の後輩に伝えたいことは、教員採用試験に向けて必要なのは、指導技術や筆記試験対策だけではないということです。面接や集団討論では、どんな質問にも対応できるよう、自分の幹となる考え方を持つことが大切だと思います。そのカギになるのは、普段の授業からゼミ、部活動、アルバイトまでさまざまな経験をして、多様な人間関係の中で多くの知識を蓄積し、自分らしい考え方を磨いていくこと。みなさんには、日々の学生生活でのあらゆる経験を糧にして、目標に向かっていってほしいです。

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