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教員系
高等学校教諭

吉田 有花(2013年度・舞踊学専攻卒)

神奈川県立横浜桜陽高等学校


生徒たちが、よりよい人生を選択するための
手助けができる教師になりたい


<2019.11収録>

モダンダンス部の演技を観たのが、ニチジョとの出会い

ニチジョに出会ったきっかけは、創作ダンスをしていた高校時代に、ダンスの全国大会を観に行き、ニチジョのモダンダンス部の演技を見たこと。一緒に観に行った恩師であるダンス部の顧問の先生に、「ニチジョでモダンダンスをしてみたら」と勧められました。私はその先生に憧れていて自分も教師になりたいと考えていたので、ダンスを続けられて教職をとれるニチジョへの進学を決めました。

入学後はモダンダンス部に入部し、部活一筋の大学生活でした。徹夜でダンスの構成や振付を考えたり、部内の作業分担の話し合いをしたり。なかなかハードな日々だったので、楽しかったと思えたのは引退してからでした。それでも上下の関係が厳しかったからこそ、つながりも強いのかもしれません。今でも部活の仲間が出演する公演を観に行くなど、付き合いが続いています。

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出会ってきた先生方の魅力を吸収しながら、もっと教師として成長したい

教師としては4年目を迎えました。やりがいを感じるのは、体育の時間、部活、担任のクラスなどで、生徒たちとちょっとした楽しさを共有できたとき。かけがえのない高校生活の時間を共有できていることに喜びを感じます。

一方で、いろいろな事情を抱えている生徒がいるので、自分の力不足を感じる場面もあります。悩みを抱える生徒と話した後に、もっと共感するべきだったのか、もっと叱るべきだったのか思いを巡らせることも。これまでの教師生活の中で、記憶に残っているのは、悩みを抱えて転校していった生徒のこと。在校中に毎日のように連絡をとっているときは冷淡な態度でしたが、転校した後に生徒のほうから「元気でやっているよ」と連絡をくれ、文化祭にも遊びに来てくれたのです。自分が何か生徒の力になれたのかもしれないと思えた出来事でした。

教師としてはまだまだこれからですが、これまで出会ってきた先生方の指導のエッセンスを生かせるよう、もっともっと成長していきたい。今は3年生のクラスで進路指導にも関わるため、生徒たちを高校から次のステップに導くだけでなく、よりよい人生を選択する手助けができる教師になることが目標です。

ロールモデルにしているのは、高校時代のダンス部顧問だった恩師。元気はつらつ、そしてあっけらかんとした雰囲気で、生徒たちをうまく乗せて成功に導いてくれる先生でした。

現在は、私もダンス部の顧問をしているので、ダンス部をいつか全国大会に出場できるよう成長させていくことも目標のひとつ。年に2回出場する創作ダンスの大会では、生徒たちに振付を作らせています。部員が少なく、道のりはまだ遠いですが、少しずつ生徒たちが成長していく姿を見ているのが楽しいです。

もっとダンスを教えられる公立高校の教諭が増えてくれたら

ニチジョの同級生は教職課程をとる人が多いですが、幼児教育や小学校・中学校を選ぶ人が多いように感じます。舞踊学専攻の学生が高等学校教諭の免許を目指すには、実技の面でハードルが高いと感じるかもしれません。それでも、ダンスを教えることのできる高校教諭がもっと増えてくれたら、個人的にうれしいです。

今振り返って思うニチジョ生の良さは、礼儀正しさと思いきりのよさを持ち合わせていること。特に舞踊学専攻には新しいことをやってみようという空気がありました。思い悩むくらいなら、行動してみる。そんな度胸をもてたのは、ニチジョで過ごした日々があったからこそだと思います。

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