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スポーツ・サービス系
幼児体育指導員

鈴木 惠己(2010年度・スポーツ科学専攻卒)

ラックスポーツクラブ勤務


チャレンジ精神を大切にし、幼児体育指導員としてのスキルを磨く。

ニチジョを卒業してから幼児体育のスポーツクラブで、体育指導員として働いている鈴木さん。子どもたちを指導する中で大変なこともありますが、子どもたちの成長を見た時、とてもやりがいを感じているそうです。新卒で入社してから9年目を迎えた現在の心境をお聞きしました。
<2018.11収録>

ニチジョを志望した理由を教えてください。

高校の時から将来はスポーツに携わる仕事がしたいと思っていたので、進学するなら体育大と決めて3つの大学に絞りオープンキャンパスに行きました。当時は人見知りする性格だったので、自分が自然に馴染める大学を選ぼうと思っていました。そんな私の性格に合っていると思った大学がニチジョでした。ニチジョのオープンキャンパスでは在学生の方々が大きな声で「こんにちは」と気軽に声をかけてくれるなど、笑顔で明るく接してくれたのが印象的でした。また、学食で在学生の方々と気軽に話ができる機会があり、いきいきとして元気な表情がとても魅力的でしたし、ざっくばらんとして飾らない校風が自分に合っていると思いニチジョに入学することを決めました。

幼児体育指導員になろうと思ったきっかけは?

小学生の時にスポーツが好きで幼児体育のスポーツクラブに通っていたのですが、その時の指導員の方への憧れから将来は指導者になろうと思うようになりました。ニチジョに入学してからは教員という選択肢が加わり、どちらにするか迷っている時期がありました。そんな中、1年次から始めたスポーツクラブでのアルバイトをきっかけに幼児体育の指導員を目指そうと決意しました。子どもたちに体育を教える難しさを体験しましたが、それ以上に教えることの楽しさと充実感を味わったことが大きく影響しました。

現在、勤めている会社に入社しようと思った理由は?

就職活動では、幼児体育を事業として展開しているスポーツクラブを多数訪問しました。当時から幼児体育の業界は男性が中心という印象が強く、女性の就職はとても厳しかったのです。でも、立て前としてどの会社も「女性も活躍できます」「女性でもサッカーの指導ができますよ」と言ってくれます。後々、聞いてみるとお手伝いや助手程度だったりして、がっかりすることが多かったです。

そんな中、「女性が体育指導員として働くには、人並み以上の運動能力が優れていることが要求される」と最初から本音ではっきりと言ってくれた会社がありました。それが、今勤めている幼児体育のスポーツクラブでした。また「今の時代、幼稚園や保育園の先生も逆上がりや縄跳びの二重跳びなどができるのは当たり前で、体育指導員にはそれ以上の能力が求められる」とも言われました。当初はこんな厳しい会社は遠慮しようと思っていました。でも、逆に最初から本音で接してくれる会社の方が信頼できるのではないかと思い始め、今のスポーツクラブに入社することを決めました。1年目の社員からベテラン社員まで同じ立場で指導できる点と、運動能力の高い社員が多くて刺激になる点も魅力的に思いました。

最近のスポーツクラブの入社試験は面接のみという会社が多いのですが、私が就職活動をしていた当時は就職難で採用基準が厳しく、多くの会社がどんな運動でもできる万能な人材を求めていました。なので、今勤めている会社の入社試験では実技があり、とても厳しい状況でした。

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採用基準が厳しいのに入社できたのはなぜですか?

幼児体育のスポーツクラブでアルバイトをしていた時、社長から、会社を設立した理由を教えてくれたことがありました。その社長がおっしゃるには「学生時代、体育大学の学生は、専門分野はプロ級なのに、それ以外の分野は一般の学生よりも劣っていてがっかりした」と...。だから「自分のスポーツクラブの会員の子どもたちが、どんな運動にも簡単に対応できるよう育成したい」と考え、スポーツクラブを設立したそうです。アルバイトをしていた当時、社長のそんな熱い思いに共感して、どんな運動でもできるよう努力していました。その甲斐あり、今の会社の厳しい入社試験に合格できたのだと思います。

幼児体育指導員はどんな仕事ですか?

火曜日から金曜日まで曜日毎に違う幼稚園や保育園に出向き、午前は全園児を対象とした正課体育を当社のカリキュラムにのっとり行い、午後は、その園の施設をお借りし、希望者を対象とした月謝制の体育・サッカークラブを運営・指導をしています。現在私は、4園の正課体育と3つのクラブを担当しています。また、指導のない時間を利用し、事務所で会員管理や指導案の作成などを行っています。特別なイベントがない限り、休日は土曜日と日曜日です。休日に勤務した場合は月曜日などに振替休日をいただいて、心身ともにリフレッシュするよう心がけています。

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会社の研修やトレーニングはどのようなものですか?

4月に入社してからすぐ、2週間の新入社員の研修が始まります。その期間中、自社の社員から指導方法のノウハウを学び、ビデオで上司の指導の様子を注意深く見るなどして研究します。また、新入社員の研修が済んだ後も指導員のレベルアップを目的に、指導方法や実技の研修を繰り返し行っています。時には上司が幼稚園や保育園に視察に訪れ、社員の指導方法で注意すべき点を指摘することもあり、社員の育成にとても力を入れています。

新入社員は4月の2週間の研修後、現場で実際に子どもを指導しながら、指導方法の技術を身に付けることに努めています。帰宅してからは、その日の指導を振り返って反省点を洗い出し、課題として改善するよう努めています。

月曜日は会社に社員が集まってミーティングを行い、先輩や同僚、後輩と近況を話し合いながらお互いの指導方法などについて意見交換し、今後の指導に活かしています。

その日1日の計画をまとめた指導日案を上司に提出するのも、体育指導員として重要な業務です。今後の方針や課題の改善策を伝える中で、子どもたちへの的確な指導方法をアドバイスされることもあります。最近は、会社の上司や先輩のアドバイスを幼稚園や保育園などの現場で実践することが、自分のステップアップに繋がると思っています。

会社の印象を教えてください。

職場の人たちに、とても恵まれていると思います。よく友人とお互いの職場の話をするのですが、「上司とうまくいかない」とか「同僚と仲良くなれない」とか、人にまつわる不満をよく耳にします。でも、私は入社して9年目になりますが、人が嫌で悩み、辞めようと思ったことは一度もありません。仕事中ミスをしたり、ケガをしたりすることがあるのですが、そんな場面でいつもフォローしてくれるのが先輩方です。迷惑をかけて申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、「気にしなくていい」と、さり気なく手を差し伸べてくれる人ばかりなのです。周りの人に恵まれているとつくづく思います。でも、そんなやさしさに甘えないように気持ちを引き締めて仕事に取り組んでいます。

自社の体育教室では、どのようなことを教えていますか?

自社の体育教室に通って指導を受けているのは、幼児から小学6年生までの子どもたちです。内容は、マット運動や跳び箱、鉄棒を中心に、基礎的な体力づくりやオールラウンドな技能の習得を目指して練習を繰り返します。また、夏は山梨県や茨城県、伊豆大島でサマースクールも行っています。子どもたちが親元を離れ、山や海、川などの自然の中で遊びながら子どもたちの自立心を養います。冬はスキースクールも行います。私はニチジョ時代にスキーの実習にも参加していたので、スキーの指導もします。自然の中でのびのびと遊ぶ子どもたちの姿を見ていると、私も元気づけられます。

子どもを指導していて大変なことは何ですか?

相手が子どもだけに、運動をしているときに突拍子もないことをしてくるので大変です。先週はとても落ち着いていたのに、今日は騒がしかったり。普通にしていれば落ち着いて運動できるのですが、何かをきっかけに雰囲気がガラッと変わる子がいて、時々、手を焼くこともあります。入社したばかりの頃は、経験不足だったので言うことを聞かない子どもを怒ってしまうこともあったかもしれません。でも今は気づき、理解してもらうように指導しています。また、言うことを聞かない子どもの家庭は問題を抱えている場合もあり、心が不安定になっていて、どうしたらいいか分からない状態になっているんです。そんな時は、幼稚園や保育園の先生と話し合いながら、どう接していけばいいのか話し合うなど、先生と連携して指導するよう努めています。

指導で心がけていることは?

子どもたちが体育をもっと好きになるような指導を心がけています。例えば、3歳児に三角座りをしましょうと言っても指示どおり座ることができません。そんな時、座れないからといって無理に指導すると、なんのために体育をしているのか分からなくなり、体育が嫌いになると思うんです。ですから、子どもたち一人ひとりの性格を理解した上で、体育の楽しさや面白さが伝わるように段階的にじっくり教えるようにしています

仕事でやりがいを感じる時はどんな時ですか?

子どもたちができなかったことが、できるようになったとき、とてもやりがいを感じます。例えば、鉄棒の逆上がりが全然できない子どもがいたとします。でも、周りの子どもは簡単にできるわけです。その様子を見て悔しがり、何度も何度も努力して逆上がりができるようになるんです。身体の成長だけでなく、子どもたちが努力しようとする心の成長が垣間見られたとき、この仕事を選んで本当によかったと心から実感します。

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今後の目標を教えてください。

社長が常に進化を求めている方で、会社の現状に一度も満足したことがないのです。スクールの指導や運営の効率化を目的に様々な実験をしたり、より多くの子どもがスクールに参加するための工夫をしたり、いろいろなことにチャレンジしたいと思い巡らせている方です。そのような社長の熱意に応えることができる社員になることが今後の目標です。

また、男性が中心と言われる幼児体育の業界の中で、私たち女性がどのように働いていけばいいのか考える時もあります。共存でもあるし、競争でもあると思います。私は指導一つにしても、まだまだ未熟だと思っているので、女性の指導者としてスキルを磨いていくのも目標の一つです。

ニチジョの後輩へメッセージをお願いします。

ニチジョはいろんなことに挑戦したくなるエネルギーをくれた、とてもいい大学だったと思っています。ニチジョを選んだからこそ、とても明るくて前向きな性格になれたと思います。

ニチジョに入学した頃は将来の目標が定まっていませんでしたが、仲間をはじめとする様々な人との出会いやアルバイトに打ち込む中で、自分の進路が明確になっていきました。ですから、在学生の皆さんも目標を限定せず、そして焦らず、幅広い選択肢の中からじっくり進路を決めてほしいと思います。

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