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スポーツ・サービス系
リラクゼーションディビジョン エリアマネージャー

足澤 真由美(2013年 スポーツ科学専攻卒)

株式会社フュービック 勤務


今も昔も書き溜めたノートが成長の原動力。

足澤さんは、学生時代はラクロス部の中心選手として活躍し、幹部としてもチームをまとめた一方で、卒業論文は「指導者論」をテーマに執筆。現在はリラクゼーションサロン10店舗を担当するエリアマネージャーを任されています。
<2019.03収録>

現在、勤めている会社はどのようなところですか

私は「もみ処らく屋」や「コリフレッシュ」といったリラクゼーションサロンの店舗を運営する事業部でエリアマネージャーをしています。これらの店舗は、「MIMP(ミムピー)」という独自の技術を用いたリラクゼーションサロンです。

事業部は別ですが、「コアバランスストレッチ」という技術を用いた「Dr.ストレッチ」という店舗もあります。直営の74店舗とフランチャイズの52店舗があり、中国・上海や台湾にも出店しています。プロアスリート向けのサービスも展開しています。ほかにもリゾートホテル事業やメディア事業など、多角的に事業を進めている活気のある会社です。

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現在の仕事に就くきっかけはなんだったのでしょうか。

就職活動をしていたとき、実際のサービスを体験しながら業務内容や会社の価値観を知るための学生向けプログラムに参加しました。そこで現在勤務している株式会社フュービックの社長、黒川に出会ったのです。

黒川は、「自責と他責」や「目的と目標」など、社会で成長していくために必要な考え方を示してくれました。特に「自責と他責」は、当時、思い通りにいかないことを「人のせい」にしようとする悪いクセを持っていた私に対しての課題そのものでした。この課題を克服して自分が変われば「自分にできること」に視点をあてるようになるので悩みが減り、環境も変わっていくという未来を描けるようになりました。それから価値観を広げてくれた黒川のもとで働いてみたいと思うようになりました。

入社後のお話をお聞かせください

1年目は「もみ処らく屋」の店舗にセラピストとして配属されました。当時は、技術を磨いて目の前のお客様に喜んでもらうことが最優先。「ギブ&テイク」ではなく、ただただ「ギブ!ギブ!ギブ!」の意識でした。医療行為ではありませんが、お客様からのお褒めの言葉と共に、健康パートナーとして心身の癒しに貢献できている実感が大きなやりがいでしたね。

ただ、入社1年目ではセラピストとしての本質までは理解できません。最初は気づくべきことにも気づけないようなレベルだったと思います。だからこそ、他店で自分自身が自社のサービスを受けてみて気づいたことや、お客様の声などを必死にノートに書き溜めていきました。そして何かに悩んだら読み返すという繰り返しでした。

実はこの「ノート」こそ、私がこれまで成長してきた原動力かもしれません。学生時代から、ラクロス部で上手くいった時の感覚や失敗した時の原因、その時の悔しい思いなど、様々なことを書き溜めていました。これが習慣になっていて、社会人になってからも継続しているんです。前に進むために、過去から学ぶという態度でしょうか。そういった小さな振り返りの積み重ねは、「コリフレッシュ」、「もみ処らく屋」での店長経験や、現在のエリアマネージャーという経験にもつながっているのだと思います。

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その他に、学生時代の経験からなにか生かされていることはありますか。

当時所属していたラクロス部で指導してくださったコーチは、あえて正解を教えない方でした。でもそのおかげで、自分で考える力を高めることができ、主体的に行動できる力が身についたと思います。

3・4年次では幹部を務めました。選手はオフェンスとディフェンスに分かれ、それぞれのグループで戦術などのミーティングを行っていました。私はオフェンスグループの幹部として、戦略を考案したり、選手の意識を高めることが役割でした。そこで役立ったのが、1年間だけではありますが、教職課程で学んだ人との接し方に関するノウハウです。ラクロスに限らずスポーツでも踊りでも、プレー中の判断ミスは起こってしまうものです。そんな時は、「なぜ!」と問い詰めたり叱責したりするよりも、「どうしてその選択をしたんだろう?」と、一緒になって考える姿勢を見せることが大事だと学びました。その方が、相手も冷静に自分のプレーを振り返ることができるからです。個々の性格や相手の感情を見極めた上で、モチベーションを落とすことなく、前向きに次の一歩を踏み出してもらえるように、選手たちと向き合うことができたと思います。

これらの経験は現在も、店舗スタッフや店長たちとのコミュニケーションでも生かされています。

セラピストから店長、そして現在はエリアマネージャーですが、どのようなキャリアを積まれたのでしょうか。

まず、弊社で店長になるには自ら手を挙げて、プレゼンテーションを行うというルールがあります。私がこの「店長試験」にチャレンジしたのは、指導してくれた方々に恩返しがしたかったからです。そして成長したいという思いがあったからです。

店長になってからは、売上管理や人材育成、風土形成などを担当しました。ここであらためてメンバーをまとめて指示を出す立場になったわけですが、先ほどお話した学生時代での経験、主体的に動くことやひととの向き合い方が充分生かされました。

現在はエリアマネージャーとして関東全域の10店舗を担当しています。主な業務は、新人研修などによる人材育成や、店長向けの指導、店長会議のとりまとめなどです。醍醐味は、各店舗の売り上げはもちろんのこと、店舗スタッフの成長を感じられること。自分も頑張ろうと思わせてくれることで、働く楽しさを再認識できています。

いまの立場で重視しているのはものごとを相手に「伝えること」よりも「伝わるようにすること」です。「伝えること」は自己満足で終わってしまうこともありますので、「伝わるようにすること」が大切だと上司から学びました。店長時代にリクルーターをしたときの経験です。入社を検討してくれる学生に対して、きちんと自社の魅力が伝わっているのかという自問自答の繰り返しでした。もちろん確実に「伝わるようにする」ためには、相手が求めている情報が何なのか、相手を理解することも重要。そのためにも、しっかりと相手の話を聞く大切さも認識しました。こうして物事をより深く考えられるようになった自覚はありますね。

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この会社では役職名だけではない、人間的な成長を感じます。

弊社の取締役から聞いた「プロは結果にこだわり、アマは努力を主張する」という言葉があります。弊社は、お客様を喜ばせるためのプロ意識がとても強く、「相手の感情を動かしてこそプロフェッショナル」という価値観が浸透しています。例えば、あるお客様からクレームがあったとしたら、そのお客様を「お得意様」にするくらいの意識で対応すべきということです。エリアマネージャーとしての立場上、私自身お客様と直接的に関わらなくなった分だけ、今まで以上にお客様が何を感じ、何を求めているかを強く意識しながら長く愛してくださる「お得意様」を増やしたいと考えています。

また、社長は「社員同士、感情が通っている会社を目指す」とよく話します。実際に、弊社の社長は社長室を持たず、物理的にも心理的にも気軽に相談できます。だから私はこの会社が大好きなんです。ニチジョの同窓生もいます。私はこの「感情が通った関係」を、誰とでもつくれるように日々考えながら過ごしています。

今後の目標を聞かせてください。

弊社は多角的に事業を展開していますので、事業部の垣根を越えた横断的なプロジェクトを実現させたいですね。そのために社内プレゼンを行ったり、お客様満足を今よりもっと向上させる新たなサービスの提案などを行ったりしています。ライバル企業も多いので、いかに独自のカラーを強めていくかが大切。お客様に喜んでいただけるようなアイデアをノートに書き溜めておいて、具体的な企画にしていく流れです。

もちろん新たな事業提案に限らず、任されることに対しては最大限貢献できる人材でありたいですし、任されること自体を広げていければと思います。そうやってお客様の輪を大きく広げていくことが目標です。

最後に、後輩へのメッセージをお願いします。

個人的な話ですが、社会人になってから、ようやく両親に面と向かって「ありがとう」と言えるようになりました。私の中では大きな成長なんです。

仕事では大変な時もあります。忍耐力が求められる場面があります。そんな中で、親が子どもを育てるために仕事をする大変さを日々感じるからこそ、親への感謝の気持ちがどんどん大きくなったんです。ニチジョの尊敬できる先生方や、ラクロス部の監督・コーチ、チームメートに出会えたのも、親が私を大学に送り出してくれて、成長できる環境を与えてくれたからこそです。どうか後輩たちには、親への感謝を忘れず、先生方や仲間を信じて大学生活を過ごしてほしいと思います。そして、「これ!」と決めたことに向かって、真っすぐ精一杯やり抜く強い気持ちをもってほしいですね。

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