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マーケティング

白岩 明子(2008年度・健康スポーツ学専攻卒)

インテリア資材会社


力を抜いてシュウカツしても大丈夫!

白岩さんはインテリア関係の会社でマーケティング部門の仕事をしています。営業職として入社しましたが、突然の配置変えで、希望していなかった部署に配属になってしまいました。
<2012.03収録>

卒業して何年?

もう3年たっちゃいました。

どんな会社ですか?

インテリア資材の会社です。壁紙や床材など、お店の内装や展示会用の資材を扱っています。全国に20拠点くらいの営業所があって、社員数は全部で400人くらい。色んなメーカーの商品を取り扱っている商社的な部分と、自社商品を開発して売っているメーカー的な部分が合わさったような会社です。

私は今、東京本社のマーケティング部というところにいて、主に自社商品をPRする仕事をしています。主に、都内の設計事務所やテレビ局などを回っています。

テレビ局も回るんですか?

番組のセットなどで使う壁紙があるじゃないですか。バラエティー番組の背景のセットとか、ド派手な花柄とかキラキラしたものが求められるんです。そういった壁紙をメーカーにオリジナルで作ってもらって納品しています。

色んな壁紙のカットサンプルをカタログに貼って、テレビ局のデザイナーさんのところに持っていきます。キー局はだいたい全部、昨日もフジTVの新しい湾岸スタジオに行ってきました。テレビ局の裏側というか、普通の人が見れない部分を見られるので楽しいですよ。

あとは設計事務所を回っています。店舗の内装に使う壁紙や床材のカタログを置いてきたり、資料請求が来るとサンプルを届けに行ったりします。届けついでに、「これはどこの物件で使っていただけるんですか?」って情報収集したりもします。

店舗の場合はデザイナーさんが、床はこれ、壁はこれ、天井はこれって、クライアントに見せるマテリアルボードというものを作るんですけど、それにうちの商品をスペック(指定)してもらえるように活動しています。

うちの商品がスペックされると、図面が現場の施工業者に渡った時に、施工業者から営業拠点に発注がくるという流れです。実際の商品は、施工業者と営業との間で動いていて、私は大きな物件の時は在庫の確認をしたり、現場の施工業者を調べて営業につないだりしています。

展示会などのイベント材料の販売もやっているので、ビックサイトとかで毎日のようにやっている展示会の立て込みに行って、どんな材料が使われているか調査することもあります。これも裏側を見られて面白いですよ。

今の会社に入ったきっかけは?

何かを作る仕事がしたくて、と言っても自分で作るのは無理なので、インテリア系の仕事を探していました。就職サイトでコクヨとかイトーキを見ていて、ページ下の小さなスペースに今の会社を見つけ、「なんだろう?」と思ってエントリーしてみました。

説明会に行って面接を受けたら、いちばん最初に内定が決まって...。5月中旬くらいだったと思います。「どうしよう。」と思ったんですけど、インテリア系で、希望していた営業職でもあったので、「もうこれ以上あがかなくてもいいか。」と(笑)。

こじんまりとした会社の印象も良くて、自分は表舞台に立つようなタイプじゃなくどちらかと言えば裏方的な役割が向いているので、この会社のやっていることは自分に合っているな~と思って。

働き始めてどうでした?

最初は、横浜営業所に配属になりました。営業職として研修を始め、受発注業務のやり方を覚えたり、週に一回くらい先輩の営業に同行して、どこにどんなお客さんがいてどういう仕事をしているのか見て回っていました。

働き始めてから3カ月くらいで、突然異動って言われびっくりしました。異動先は本社のマーケティング部で、先輩に「マーケティングって何やるんですか?」って聞いても「良くわからない。」と...。ようやく仕事に慣れてきたところだったので、「なんでこの時期に...?」と思いました。

今から考えれば、私は研修期間中でまだお客さんを持っていなかったので動かしやすかったんだと思います。でも正直、私は行きたくなくて「営業職を希望して入ったのに、話が違う。」と思いました。「どうしても行けって言うんだったら行きます。」と、しぶしぶ異動を受け入れました。

マーケティング部に移って?

最初は「ここで私は何をしたらいいの?」という感じでした。営業所のときは施工会社を回っていたのですが、マーケでは設計事務所回りが基本です。渋谷周辺だけでも、設計事務所が4~500件くらいあって、ひたすら回ってサンプルを配りました。

設計事務所にいくら足しげく通ったところで、デザイナーさんの考える店舗のイメージに合わなかったらうちの商品が使われないじゃないですか。マーケティング部はお金のやりとりもなくて、実際の取引に結びつくのかどうかもわからず、自分のやったことが数字に表れないんです。

数字を持ってなんぼの営業職で入ったつもりなのに、何を目標にしたらいいかわからずにやっていました。

今はどうですか?

今となっては、マーケティング部に移って良かったと思います。「商流」と言うか、モノの流れを理解できるようになりました。

営業所にいると、メーカー製品の取次ばかりで、自社製品のことは良くわからないんですよ。営業所ではデザイナーさんとはやりとりしないし、どの製品を使うかはデザイナーが決めることなので、営業所でいくら自社製品を施工業者に売り込んでも無駄なんです。今はデザイナーさんと直接やりとりしているので、製品のことも理解するようになりました。

福岡の物件を、東京の設計事務所でデザインしたりしているので、福岡営業所の営業と話したり社内外のつながりも増えて、自分の世界が広がりました。

仕事やったなって思える時は?

常に何かが動いていて、「ひと仕事やり切った!」って感じられることは中々ないですが、自分で作ったテレビ局向けのカタログを、デザイナーさんに「アレ使ってるよ。良くなったね。」って言ってもらえたり、大きな設計事務所に行って最初は「どこの人?」みたいな感じだったのに「良くきたね。」って顔を覚えてもらえたりすると、「ああ、繋がったな。」って感じます。最近は、お客さんと仕事の話だけじゃなく、プライベートの話とかもできるようになってきました。

大変なことは?

大口の物件で納期がシビアだったりすると、時にはせっぱつまります。期日までに現場に納めなきゃいけないのに在庫が足りなかったり、直前まで収まるかどうかわからず「どうしたらいいんだ。」って頭を抱えたり。

営業と違って数字のプレッシャーはあまりないんですけど、守るべき一線みたいなものはあります。どんな商品もそうだと思いますが、上代と下代というふたつの価格が設定されていて、施工業者は材料を下代で仕入れ、材料費に手間賃やマージンを乗せてお客さんに請求しています。

設計段階でデザイナーさんは材料費などをあらかたで見積もるのですが、下代の話は営業と施工業者との間でだけされていて、私とデザイナーさんとは上代でしか話をしません。

入社した時に上代はこういうもので、下代はこういうもの、さらにうちの仕入れ価格がこれで、仕入れ価格から何パーセント乗せるとお客さんに出せる価格になるんだよとか教えられました。もうその計算式は忘れちゃいましたけど、会社ってそういう利潤の話がすごく大事なんですよ。

安く仕入れて高く売るのがビジネスの基本だと思うんですけど、今の建築業界は何でも「安く、安く」となっていて、安く仕入れてもあんまり高くは請求できないみたいです。内装材もなるべく安い材を使って、施工業者はほんとにギチギチでやっています。

社内に体育大学卒の人はいますか?

社内にはいないと思います。多いのは、やはり経済学部とかの文系ですね。「なんで体育大学なの?」って聞かれますけど、「楽しそうだったからきちゃいました。」って言っています。「体育大卒です。」っていうとめずらしがられ、話のネタになっていいですよ。

ニチジョに入学した頃は何になろうと?

体育大に入ったからには、やはり体を動かす系の仕事をしようと。学童のお姉さんみたいに、漠然と市民体育館とかで教えたり一緒に運動できる人になれたらいいなと思っていました。

中学・高校とバスケットをやっていて、体育大を選んだのはなんとなく楽しそうだったからです。小さい頃からいつも誰かのあとをくっついて歩いて、70%の力でできることしかやってこなかった。勉強は苦手で努力も苦手の私は、高いハードルは高いと思って、無理せずに低いところを飛ぶタイプです(笑)。

大学ではバスケットのサークルに入っていました。ずっとコンビニでアルバイトしていて、シュウカツをする頃には、絶対スポーツを仕事にというこだわりもなくなっていました。たまにみんなで集まって体を動かせればいいかと。

性格的にあんまりガツガツやるのが得意じゃないので、シュウカツもあまり構えずに気楽にやれば、自分に合ったところに入れるんじゃないかと思っていました。有名じゃなくてもいいから、自分が楽しく働ける、納得して仕事ができそうなところを探そうと思いました。

キャリアセンターには良く行っていました。頼られたり、「ありがとう。」って言われるのが嬉しくて、セミナーのスタッフをやったりしました。そういう時も、自分がメインに立つのではなく、一歩引いて側面から支えるポジションでしたね。

その学生時代のポジションは、今の仕事に生きていますか?

今の仕事にぴったりだと思います。逆に言えば、自分は責任を追いたくない、逃げ腰なタイプなのかもしれませんが。人に仕事を頼むのは苦手で、人に頼むんだったら自分でやっちゃう方です。結局自分がチェックしなきゃいけないから、それなら自分でいちからやったほうが、相手にも説明しやすいので。

部下が入ってきたら仕事をやらせなきゃいけないけど?

その時はなんとかなりますよ。仕事をやらせるっていうよりも、自分の仕事をまかせちゃうと思います(笑)。

つきあっている人は?

彼はいます。今のところ結婚の予定はないです。結婚は、28、9歳くらいまでにできていればいいなと思う。そういう話を先輩の女性にすると、「私もそう思っていたけど、まだしていないわよ。」って言われますが...。

ずっと働けそうですか?

今のところ、辞めようと思ったことはありません。今の生活にだいぶん満足しています。お給料は相場がどれくらいかわからないですけどたぶん他の会社とそんなに変わらないかな。保険やらなんやらいろいろ引かれて手取りで17、8万くらい。基本給はいちおう毎年微妙には上がっているんですけど、上がり幅が少なすぎて引かれるほうが大きいんです。

仕事以外は何してる?

この季節だとスノボによくいっています。あと中学の友達とフルーツ狩りにいったり。卒業して間もない頃はニチジョの同期と遊ぶことが多かったけど、最近は高校とか中学の友達と遊ぶことが増えました。地元にいるからかな。最近はみんな一人暮らしを始めていなくなっちゃいますが。

私は一人暮らしはできないと思います。経済的にも気持ち的にもひとりはつらい。絶対だれかと一緒に住むだろうな。

今は生活にお金をかけるより趣味にお金をかけていますね。スノボもそうですし、クルマも買っちゃったので。そういうのは今しかできないから、無理して一人暮らししなくてもいいかな。家を出るのは、結婚する時になると思う。家事?手伝うくらいはしてますから、なんとかなりますよ。

体育大学にいったことは?

ニチジョ生ってよくしゃべるじゃないですか。相手が誰であれ壁を作らない。それはすごく影響を受けました。初対面でも全然平気でしゃべりますよね。あだなしかわからなくても、ずっと話をしていて「で、名前なんだっけ?」みたいな。だから未だに苗字がわからない人がいっぱいいます。

そういうことは今の仕事にも役立っていて、初対面の人と話しても相手を不快にさせないというか、「しゃべってもいい相手だな。」って思われる、そういう社交性みたいのは身についたと思います。ニチジョに行って特にこれが良かったということはないですけど、それでもう十分という感じ。

健スポの学生は、十人十色というか、色んな人がいて面白かった。全然違うタイプなんだけど、なぜかまとまりはあるみたいな。世田谷区も担当エリアなので、今でも研究室やキャリアセンターにちょこちょこ顔を出します。好きなんでしょうね、ニチジョのあの雰囲気が。なんか安心するんです。

ニチジョ生にシュウカツのアドバイスを。

素直に自分が思ったことをやって欲しいと思います。流されてもいいと思うんです。自分にあってさえいれば、それもたぶん自分の流れになると思う。私も影響を受けやすいので回りに流されることが多々あります。それで後悔したりはしていないし、うまいこと流れに乗ってきたなと思います。

自分の夢を信じているならそのまま突っ切るべきだと思うし、夢を信じられず現実的になってしまう自分ならそれもいい。自分の気持ちが自然にそう思えば、その通りやればいい。

よく「現実はそんなに...。」って言うけど、やってみないと何が正しいのかわからないじゃないですか。そもそも正しいとか正しくないという言葉もおかしいと思います。

シュウカツで何かを選択しなくてはいけない場面は絶対出て来るから、その時に失敗したと思うこともあるかもしれません。でも失敗って感じるか感じないかは自分次第だと思うんです。失敗しても、その中にはプラスの出来事もあると思います。

自分で選んだんだから、その中で良かったなと思えるものだけ見ていけばいい。前向きに感じたままに、色んなことをやればいいと思いますよ。

長生きするタイプかもしれないね(笑)。

すいません、ほんとにどっかチカラ抜けてる感じで。「なんとかなるさ。」が口癖なんです。あまりいい見本にはならないかな(笑)。