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公務員系
警察官

進藤 若菜(2019年 スポーツ科学専攻[現スポーツ科学科]卒)

警視庁 麻布警察署


「聞き出す力」を駆使しながら
犯人検挙に全力を尽くす


<2023.02収録>

限られた時間でもキャリアセンターを最大限に活用

在学中は毎日片道2時間かけて通学し、授業とソフトボール部の活動を軸に、教職課程や公務員試験対策講座にも力を注ぎました。というのも、将来の目標を明確に絞り切れなかったからです。教職課程ではやりがいを感じましたが、現場を知れば知るほど、かえって自分の適性に疑問を感じるようになってしまったのです。

ターニングポイントになったのは、警視庁に内定した部活動の先輩からの助言。その先輩は「私は真面目で正義感が強いからきっと警察官に向いている」とアドバイスをくれたのです。自覚はなかったものの、客観的な評価が自信となり、3年次の夏頃から本気で警察官を目指すようになりました。当初は具体的な仕事内容までイメージできませんでしたが、キャリアセンターで知った警察署の職場体験に参加したことで、警察官として目指したい将来像が明確になりました。

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キャリアセンターには、過去の試験問題や、面接での質問内容などの資料も豊富。部活動が休みの日や授業の空き時間には、たとえ短時間でもキャリアセンターに足を運んで活用しました。具体的な対策では、公務員試験対策で勉強していた内容が警察官の試験にも役立ちました。面接では、中学校から大学まで10年間所属したソフトボール部での経験をもとに、チーム内で磨いた協調性のほか、体力や精神力をアピールしました。

"交番のおまわりさん"から憧れの刑事に

卒業後は、警察学校で6か月間学んだ後、麻布警察署に着任。地域課に配属され、麻布警察署管内で最も取り扱いの多い六本木交番で勤務しました。屈強な男性が暴れる場面などもありましたが、常に単独で対応するわけではありませんし、先輩や上司にサポートしていただきながら任務を果たしてきました。

その後、試験や講習を経て現在は希望していた刑事課に所属しています。幼い頃から刑事ドラマを観ることが多く、"警察といえば刑事"というイメージや憧れがあったのです。課内では上司とペアを組み、証拠を集めたり、関係者から話を聞いたりしながら、犯人検挙に向けて地道に捜査を進めています。複数の事案の捜査を並行して進めているため、原則として各ペアで綿密に計画を立てて行動しています。

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また、事前の情報収集は被害者からの聞き取りをするうえでも大切ですし、署内での密な情報共有も不可欠。相手に応じて接し方を変えるなど、必要な情報を聞き出すためのコミュニケーションスキルが高まっていると感じています。ニチジョの教職課程で、クラス全体に向けた話し方から、個別対応で意識すべき話し方まで、場面に応じたコミュニケーションスキルを磨いた経験も存分に活かされています。今振り返ると、学生時代から純粋に人と話すことが好きだったということが、警察官に必要な資質のひとつだったのだと思います。

女性でも活躍できることを証明したい

被害者から話を聞いた際に、涙ながらにお礼を言ってくださったことがあり、警察官だからこそ経験できることにやりがいを感じています。今後の目標は、いざ必要となれば凶悪犯にもひるまず立ち向かっていける強さを身につけること。そのために鍛え続け、学び続け、多くの事件の解決に貢献できる警察官を目指しています。女性でも活躍できることを自らの行動で示し、警察官を目指すニチジョの後輩に勇気を与えられる存在になりたいと考えています。麻布署は、学生向けの職場見学も開催していますので、ぜひ検討してみてください。

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