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マスコミ系
アナウンサー

吉田 優(2021年 舞踊学専攻[現ダンス学科]卒)

石川テレビ放送


体育大学をアピールポイントに
アナウンサーとしての個性を確立


<2022.12収録>

石川テレビの朝の顔として情報番組に出演

石川テレビの朝の情報番組でアナウンサーをしています。番組は月曜日~金曜日の朝9時50分からで、早いときは7時に局入りして放映の準備に取りかかります。情報番組なので内容も多岐にわたり、私はスタジオで映像を見ながらお話をすることもあれば、実際に現場に行ってリポートをすることもあります。

入社してすぐ現在の番組の担当になりました。初出演は入社直後の4月1日で、本当に緊張しましたね。大きな局は一年近く研修を重ねるけれど、私たち地方局は人が少ないぶん実地で鍛えられます。2年目からはアナウンサー業務に加え、打ち合わせに行ったり台本を書いたりと、ディレクター業務も任せてもらえるようになりました。それも地方局ならではで、リポーターの仕事にとっても裏方の作業を知ることはとても勉強になる部分がたくさんあるのを感じます。

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発想の転換でコンプレックスを強みに変えて

体育大学の舞踊学専攻出身でアナウンサーになるというのは珍しいケースかもしれません。私自身入学当初はアナウンサーを目指していた訳ではなく、テーマパークのダンサーにぼんやりとした憧れを抱いていました。けれど周りの友達がオーディションに挑戦しては落ち、を繰り返しているのを目の当たりにして、私のようにふわふわ憧れているだけではダメなんだ、と悟るようになりました。

そんななかフジテレビのアナウンサー体験コースの募集を目にし、興味本位で参加をしたのが転機でした。コースは3日間のトライアルで、本来ならそれで終わるはずでした。けれどコース終了後に事務局の方から"選抜クラスに参加しないか"とお誘いをいただき、本格的にアナウンサーを目指すことを考え始めたのです。

当初は体育大出身でアナウンサーになれるのだろうかという気持ちがあり、それが私の中で大きなネックになっていました。アナウンサーというと名門大学のミスコンで優勝した人がなる職業というイメージがあって、たぶんそう考える人は多いのではないでしょうか。けれど体育大学出身というのは珍しいぶん、むしろ強みになるかもしれない。ならばアピールポイントとして生かそうと発想を変え、就活中に浅草で人力車のアルバイトを始めました。

けれどアナウンサーは狭き門で、競争率もとかく激しいものがありました。キー局から地方局まで片っ端からエントリーしたものの、一向に色よい返事がもらえません。石川テレビから合格の連絡をもらったのは、人力車のアルバイトをしている最中でした。バイト仲間もみんな大喜びしてくれて、浅草の真ん中で号泣したのは忘れられない思い出です。

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正解がない仕事だからこそやり甲斐もある

当初コンプレックスだった体育大学という肩書きも、今となっては私の大きな強みになっています。他の人とはちょっと違うんだ、これが私の個性だと胸を張っている部分がありますね。

入社二年目に金沢でハーフマラソンが開催されることになり、日頃から体育大学卒をアピールしている私としては、これは参加しなければと自ら手を上げました。けれど実は舞踊学専攻によくある話で、踊ることはできても体育は苦手。ハーフマラソンは初めての経験でしたが、なんとか完走し、体育会系の面目を保つことができました。そこでまた一つ個性を出せたような気がします。

アナウンサーもダンスと同じで正解がない仕事です。今日は本当に良かったという日はなくて、ここがダメだったから次はこうしようと、どんどん課題が見えてくる。だからこそやり甲斐があるし、これからもずっとアナウンサー職を続けていきたいという気持ちでいます。

私の夢は情報番組に出ることで、そういう意味では最初から願いが叶った形でした。アナウンサーとして、見ている方に明るくポジティブな気持ちになれる情報をお届けしたい。自分なりに取材して得た情報を上手く取り入れ、いかに楽しく正確に伝えできるか。それを考える時間が好きで、これからもみなさんの生活を豊かにするお手伝いをしていきたいと思っています。

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