資格・就職

HOME > 資格・就職 > OG図鑑

営業系
IT企業・営業

Y.N.(2003年度・スポーツ科学専攻卒)

IT関連会社


自分に合う企業なんてない。

Y.N.さんは、IT関係の会社で営業をしています。働きだして5年目ですが、転職を一度しました。前の会社と今の会社に共通しているのは、どちらもベンチャー企業だということでした。

最初の仕事についたきっかけはなんですか?

1社目は教材関係のベンチャ-会社で、知人に紹介されました。もともと教育関係に興味があって、教育関係でベンチャ-というのが面白いと思って入りました。当時シュウカツはかなりやっていて、他に内定いただいたところもあったのですが、教育関係とは違う業種だったのでそこに決めました。

入ってみたら、予想通り面白い仕事でした。教材を売る仕事ですが、ベンチャーだと会社名より個人の力で勝負みたいな所があって、それが楽しかった。お客さんにもかわいがってもらえて、一人で五千万くらいの案件を進めたこともありました。お客さんが「良くわからない会社だけど、君がいるから仕事出そう。」みたいなノリでした。

でも、ベンチャー企業に特有のワンマン社長のもとで中々やりたいようにはやらせてもらえなかったこともあり、仕事に行き詰まりを感じ始めました。それで思いきって人材紹介会社に登録して、次の転職先を探してもらいました。ネットで履歴や職歴を送ってコンサルティングを受け、ワタシ次はこんなところに行きたいって希望を出すんです。

次はどんな仕事につきたいと思った?

人材紹介の会社には、「次はベンチャーのような大手のような会社に行きたい!」ってよく訳のわからない希望を出しました(笑)。ベンチャーは、疲れるところはあるけど仕事自体は面白かった。でもせっかく転職するなら一度は大手に行ってみたいという気持ちもありました。それで、自分がやってきたことをちょっとだけ大袈裟にアピールしました。営業力抜群!語学もばっちり!みたいな。ホントは英会話学校に通っているだけなのに...。そうして連絡が来るのを待っていました。

そうしたら、なんと30社くらい用意されました。こういう会社があるけどどうですか?って電話がかかってくるんです。最終的に今の会社に決めるまで、その人材紹介会社は転職にまつわる全てをやってくれました。

今の会社に決めた理由は?

ベンチャーのような大手だったからです(笑)。大手は学歴にこだわり、個人の力よりも企業名を気にするようなイメージを持っていたんですが、この会社には自由な雰囲気があり、何もルールはなく、なんでもやらせてもらえそうでした。おまけに、私のアピールが効いたのか、すごい期待を持たれてしまい、プレッシャーもかなりのものでしたが、そこは入っちゃったモン勝ちだいっ!って思うことにしました。

入ってみてどうでした?

ワタシ、ホントに間違っちゃったと思いました。私が配属されたのは、確かにベンチャー部門でした。システム・ソリューションのエンジニアがいる部隊で、回りはみんな30代半ば以上のバリバリのキャリアを持った人たち。しかもエンジニアでは日本で3本指に入るとかのウワサもあるくらい、優秀な人たちばかりの集団でした。

その中で最年少、しかも女性初の営業として、私は入りました。コンピュータやシステムに関する深い知識は何ひとつ持ち合わせていません。技術的な知識に関しては勉強させてくれるということだったのですが、回りからは「なんでおまえみたいなやつが入ってきたんだ?」って非難ごうごうの視線をひしひしと感じました。

仕事の内容は?

私の役割は、内勤の営業で、ソリューション部門をお客さんに知ってもらう、メールや電話でやりとりをして受発注をする、そんな感じでした。ただそれだけでは済まず、いきなりノルマが1億3000万円/3ヵ月でつきましたが...。メール1日300通の、地獄の日々が始まりました。3ヵ月で白髪が出てきて、せきがとまらなくなりました。30才すぎで入った人でも2日でやめていくくらいプレッシャーがある職場でした。私も精神的におかしくなりそうでした。でも、その頃はせっかく入ったベンチャー大手だし、とにかくクビになるのがいやだった。

どうやって乗り越えたの?

せきがとまらなくなった頃、とうとうがまんができなくなって、上司に訴えて外勤の営業に変わらせてもらいました。外勤は、色んな企業を訪ねてシステムの運用面で困っていることをヒアリングして、それをエンジニアに伝えていくということをしていました。3ヵ月間ろくに寝ないで勉強したおかげで、外勤に出ても受け答えはなんとかスムースにできました。

今考えてみれば、やめずにやってこられたのは、まわりの人が助けてくれたからだと思います。ある時、言われたんです。システムのこととかわからなくても勉強はいつでもできる。誰だって本を読めばできる。でも、性格の明るさとか人間関係を大事にするとか、そういう長所はあなたにしかないものだから、あなたのいいところを伸ばしたほうがいいって。どんどんそれを出していけば環境を変えられるよって。なるほどなって思いました。

今はどんな感じで働いているの?

今はパソコンも売っているし、ソリューションもお客さんから依頼を受ければ提案するという感じです。クォーター制で3ヵ月で数字の結果を出さなくてはいけないのは変わりません。

基本的に2人1組で外勤チームを組んでいます。家に帰るのは、だいたい1時頃かな。帰ってから、また3時くらいまでパソコンを広げることもあります。外勤の営業なので、残業代はつきません。その代わりに目標を達成した時のインセンティブ(報酬)はすごくいい。給与もいいです。

続けていける秘訣は?

人間関係ができていないと絶対むりです。それが前提です。いろんな出会いがあるのが、続けていける理由なのかなと思っています。接待もないし飲みもないので、サバサバした会社ではあります。

どうやって息抜きしているの?

似顔絵を良く書いてもらいます。集めているんです。ある時テレビチャンピオンの人に描いてもらったんですけど、あくどい絵を描く人なんです。その人の特徴はとらえているけど、顔がひんまがっている。しんぷるにそのまま描く人もいる中で、その人の描いてくれたあくどい顔って、妙に印象に残るんです。人によってはいやがるんでしょうけど、そんな顔にしてくださいなんて望んでないけれど、なんか癖になって見ちゃう。いちばん印象強いし面白いなって思える。お客さんの望んでないことを描いて、感心されるのはすごいことだと思います。

今の仕事をやって良かったなと思える時は?

難しい案件を解決できて、お客さんに「ありがとう」って言われた時。お客さんがホントに喜んでいる時の、「ありがとう」って言う言葉は、全然違います。言葉の意味も重みも違う。そう言う意味では、はいはい言うだけじゃなくて、提案型の営業になりたいですね。

ニチジョでの経験はどんな時に役立っていますか?

ニチジョで勉強したことは、ほんとに「生きる力」みたいなことだったんだなあって思います。与えられた環境の中で学ぶのは誰でもできると思うんですけど、自分達で何かやっていこうと思う人は少ないと思うんです。そういう人に出会えた。そのことが、今の私の基礎になっているような気がします。感謝しています。 そういうことが私はベンチャーの中でやりたかったことだから。

これからの夢はなんですか?

今も学校の先生になろうと思っています。企業に5年間以上勤めると条件がつくというのがあって、私はその5年目なんです。教育のことをもう一度考え始めたのは、子供達にこの社会のことを教科書よりもっとリアルにお話したいなって思ったから。

企業で自殺しちゃう人とかお金で苦しんでいる人とか見ていると、学校とは全然違う環境だから、理解できないかもしれません。お金のことがかかるのと、かからないのとでは全然違うんだなって痛感しています。数字の厳しさを知っているかいないかで、社会の見方が全然違うんです。

こういう企業であったことをお話して、新聞でおこったことや社会のしくみにからんできた体験を伝えていければいいと。

それと30才くらいからは、もっと自分を出せるようにしたい。自分のカラーで仕事ができるようになりたい。30才っていうのは、そのタイミングで出せなければ逆に一生何も変わらないじゃないかと思うから。

最後にニチジョ生へのメッセージをお願いします。

自分に合う企業なんてない。自分を企業に適応させなくちゃいけない。それに対応できる技術を、ニチジョにいる間に学んでください。そうじゃなければ、会社やめちゃうから。わたしがいい例です。いつか自分を出せるようになるまで辛抱できれば、きっといいことが待っています。