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永島学長の所感をお届けします。
日本女子体育大学学長
永島 惇正
私は3年ぶりに日本女子体育大の学長職に復帰いたしました。どうぞご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。この際に、ご挨拶をかねて学長としての所信を述べさせていただきます。
日本女子体育大学は、当時東京女子高等師範学校教授であった二階堂トクヨによって1922(大正11)年に創立され、来年4月15日には創立90周年を迎える、女性のための体育大学(大学院は男女共学です)です。私は学長として次の50年を見据えつつ、当面は10年後(2022(平成34)年)の創立100周年を目途に、この女子大学を教育、研究、そしてスポーツ界・ダンス界においても、さらに発展させるべく微力を尽くす所存でおります。
10年後は、政治や経済ばかりでなく文化においても、アジアが世界の中心になると予測されています。また、政治を含むあらゆる領域で、アジアにおいても男女共同参画が進み、女性の社会的リーダーシップへの期待がさらに高まると考えられます。私はこのように10年後の世界やアジアを予測し、本学を国内だけでなくアジアを中心に国際的にも影響力のある、女性の体育大学に発展させたいと強く思っております。
本学は女子体育大学として、スポーツと舞踊を主要な教育研究内容に位置づけています。人間のこの二つの行為とその所産は、人類が生活や生涯を豊かにすべく生みだし育み、長い歴史を通じて発展させ洗練させてきた文化・文化財であります。したがって、私たちは、スポーツと舞踊を固有の意味と価値を持つ文化として大切にし教育研究の場で取り上げます。また、教育研究の目的・目標についても、人々の生活を支える地域社会にスポーツと舞踊がしっかり根付き、すべての人々が日常的にスポーツと舞踊を自由に楽しめ、健康で文化性豊かな生活を享受できる社会の形成と、結びつけています。もちろん、優れたアスリート、優れた舞踊家はこれらの文化領域の最高峰に位置付き、多くの人々の尊敬や憧れの的となり、そのパフォーマンスは多くの人々に感動を与え、一般愛好家のモデルになります。優れたアスリートや舞踊家の育成も、本学の教育研究の目的・目標であります。
教育については、スポーツと舞踊に直接かかわる2専攻(スポーツ科学専攻、舞踊学専攻)と並んで、スポーツや舞踊を幼児教育並びに保育と強く結びつけた2専攻(健康スポーツ学専攻、幼児発達学専攻)、計4専攻を備えています。専門科目に加えて、内容豊富な教養科目と教職科目があり、また、各種の自主的なゼミ活動も活発に行われています。こうした教育資源を総合的に活用して、専門性、及び豊かな教養を身につけた、品格ある女性スポーツ指導者・女性舞踊指導者(教師、保育士を含む)を育成し、国内及びアジアを中心に世界に送り出したいと考えています。本学のこうした事業には、3万人を超す卒業生、そして内外の関連教育研究機関等が、協力と支援の手を差し伸べてくださっていることも、本学の特徴です。
国際的に通用する有為の女性指導者を育成するという高い目標を実現するために、規律訓練的な人間関係(その多くは命令と服従の関係)でなく、スポーツと舞踊を愛好し、文化として尊重し大切にする自律・自立した人々の相互尊敬に基づく関係を原理とした、いわば市民的な共同に基づく教育・研究活動を本学の目標にします。そしてとくに、女性を大切にし、その自律・自立した主体的で創造的な人格の醸成を重視します。
本学をより一層輝く女子体育大学に発展させるために、ぜひ沢山の方々の本学訪問を期待し、ご指導ご鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。
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